【店長の仕事】新卒入社絢子が変わった、その一言。

独立して美容室経営者になった

美容師が書く経営ブログ

朝10時。

本日最初のお客様がご来店下さいました。

いつも担当の店長が出迎え、サロンワークが始まります。

朝一番はとても大事。

それはお客様にとっても、私たち美容師にとっても同じです。

とびきりの挨拶と元気な笑顔でお出迎えして差し上げましょう。

間違っても畳みかけのタオルを優先して、バックルームから出てこないなんてことのないように、ね！。

店長がお席にご案内し、安定のカウンセリング。

朝一番でご来店される常連様は長く通って下さっている方が多いです。

お店のこともよく知っておられます。

新人さんなどが加わると、すぐにお気づきになられます。

『あの子、新しく入った子ね！』

『前回もいたわよね！』

こういう風な会話があちこちで。

今年新卒で新しく入社した、【絢子】ちゃんが朝一番の常連様にお飲み物をお伺いするところのようです。

≪絢子≫

失礼致します。

お飲み物は如何なさいますか？

≪常連様≫

あら、そうね。

「アイスコーヒー」

頂けるかしら。

≪絢子≫

ガムシロップとミルクはお使いになりますか？

≪常連様≫

ミルクだけ頂けるかしら。

≪絢子≫

かしこまりました。

失礼致しました。

なるほど。

まぁ、一見おかしなところはないように感じます。

しかし、店長は何か思ったことがあったようですね。

お客様がお帰りになられた後、新人ケアリストの絢子は店長に呼ばれたのでした。

店長に呼ばれた絢子はちょっと不安そうです。

そんな様子を敏感に察した店長も流石大人。

いくら気になる事があろうとも声を荒げるような事はありません。

絢子に話しかけます。

≪店長≫

さっきはドリンク出してくれてありがとね〜！

あのお客様、見たことある？

≪絢子≫

あっ、よくいらっしゃる方ですよね。

月に1回は必ずご来店されてると思います。

お顔を見ればすぐにお客様だなってわかります。

≪店長≫

よく観察してるね〜〜。

さすが〜！

じゃあさ、絢子ちゃんがお店の外入口を掃き掃除していたら、

絶対に見た事ある人が通りかかって、

会釈までしてきてくれたらどうする？

≪絢子≫

え〜〜っと、そうですね〜〜。

名前までは思い出せなくても、とっさに

「あっ、こんにちわ〜」

っていうと思います。

≪店長≫

おーーー。そうそう！

じゃあさ、今、ドリンク出す時どんな感じだった？

≪絢子≫

今、、？そうですね、確か、、

「失礼致します」「失礼致しました」

そういう感じでした。

≪店長≫

毎月ご来店頂いている常連様だってことはわかってるのに、なんか距離遠くない？

まず第一声は、

『あっ、おはようございま～す』『あっ、こんにちわ〜〜』

っていうだけでグッと距離縮まるよ。

この『あっ、』が大事ね！！

『あっ、』から入ると『知ってますよ！』『覚えてますよ』っていう表現になるんだよ。

そして、「いつもありがとうございます！」て続いたら最高！

お客様も、「知ってくれてるんだ〜〜！」って思って嬉しいと思うよ〜〜！

あとはね、常連様の『お好み』は覚えておいたほうがいいよ！

『いつもミルクだけですよね！』

って言えるようになるんだ！

≪絢子≫

確かに！全然違いますね！

早速今日から実行します！

店長いつもありがとうございます(#^^#)

≪店長≫

おっ、いーね〜〜！

電話対応も基本は同じだからね！

2回目のお客様でも『あっ、前回はありがとうございました～！』って言う！

予約が入ったら電話中に保留せず、素早く検索をして

『前回はカラーカットでしたよね！』

『お色はアッシュ系でしたけどその後いかがですか？』

なんて言えるようになったら、絶対にファンがつくよ！

自分が担当したとか、してないとかは関係ないんだ。

お客様の感動するサービスをしてあげたいよね！

絢子ちゃん、これからもよろしくね！

ちょっと前までは新人スタッフだった絢子ちゃんも今では立派なトップスタイリストに成長しました。

お客様のハートをつかむ暖かく元気な接客に大勢のファンがついたのです。

店長の根気のある素晴らしい教育のおかげですね！

さぁ、

ガンバろっ。