失客した。最近あのお客様来てないな…と思った時にはもう遅い。

独立して7年の美容室経営者が書く　

美容師ブログ

…最近あのお客様来てないな。

…そういえばあのお客様も。

ドキッてしますよね。

長年美容師やっていれば誰もが経験した事があるのではないでしょうか？

実際僕がそう思ったから今回のブログを書こうと思った。

ふと、気づく。

最近ご来店がない事に。

でも、

もうその時には遅いのだ…

ご来店がないな、と気付いた時にはもう、

他店に行かれているのですから。

失客は突然

急に来なくなった。

僕たちはそう思います。

そして前回の施術を振り返ってみる。

でも…

とくに怒って帰られたわけではない。

理由が分からないからどうする事も出来ない。

いわゆる、

『ただ何となく失客…』

…

…

…

本当にそれだけ？

失客は突然…って本当？

突然の引っ越し。

緊急入院。

もちろんそういう事もあります。

僕たちではどうする事も出来ない事。

しかし、

ほとんどの場合はそうではないと僕は考えています。

他に理由がある。

美容雑誌のお客様向けアンケート

『なぜサロンを変えようと思ったか？』

の質問に対する答え第一位は

『ただなんとなく』

と言われています。

…

…

…

僕はその答えに疑問を抱きます。

新規のお客様が2回目に同じサロンを選ぶかどうか？

で言えばその答えは当てはまるかもしれない。

でも、

もう何年も通われているお客様が失客する理由はそれではない。

何年も通って下さっていたお客様が、

ある日を境にご来店されなくなるのは

『ただ何となくではない』のです。

長年の付き合いだからと気が緩み、マンネリしていなかったか？

新しいメニューや商品の提案をおろそかにしていなかったか？

アシスタントの至らなさやミスを的確にフォローできていたか？

そして、

お客様から発せられた大事なサインを見逃してしまっていたのではないか？

僕はそう考えます。

突然失客したのではない。

失客する流れを作ってしまっていたのは

自分自身じゃないかなって。

積もり積もった小さな不満

予約しているのにいつもちょいちょい待たされるんだよなぁ…

最近シャンプーが雑になったなぁ…

カウンセリングで全然希望を聞いてくれなくなったなぁ…

いつも同じ髪型だなって友人に言われたんだよなぁ…

昔はスタッフさんみんなにあいさつされたのに、最近はお店の雰囲気変わっちゃったなぁ…

そういえば近くにもっと安い店ができたっけ…

…

…

…

どれも一度では決定打にはならないであろう不満です。

そして不満の全くないサロンというのも珍しいと思います。

どこのサロンにも不満はあると考えていたほうがいい。

そしてお客様も100％完璧に自分の思う通りは求めていない。

でも、

小さな不満が積もり積もった時、

失客します。

急に失客したわけじゃない。

絶対に兆候はあったハズ。

その兆候に気が付かなかったのが問題なのです。

何年も担当させて頂いているお客様に

『コレからもずっと担当させて下さい』

という気持ちをちゃんと伝えていますか？

一度離れたら、

そう簡単には戻ってきませんよ。

しっかりと想いを伝えて、

ちいさな不満のうちに解決していきましょう。

真摯に不満話を聞くだけでもいいんです。

見てみぬふりはいちばんよくない。

問題から逃げていては何も生まないからね。

今日も明日も、

みんなが楽しく仕事ができますように。