顧客情報盗んで訴訟問題…そんな話を聞いて思った事。

独立して6年の美容室経営者が書く美容師ブログ

カルテ管理について。

ある雑誌にこんな事が書いてありました。

【実際の判決事例から】

スタッフなら誰でも自由に見られる状態で置かれた顧客カルテファイル。

あるスタッフが退職する際、その顧客情報の一部を書き写し、別の美容室に就職したことを知らせるDMを送ったため、元のサロンは「顧客情報を盗み出した」として損害賠償を請求した。

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しかし、

●秘密保持義務を定めた情報管理規定がない

●顧客カルテには「社外秘」のような表示がない

●「業務上で知り得た情報を退職後に使用しない」といった誓約書を交わしていない

以上のことなどから、この訴えは棄却された。

というようなことが書いてありました。

顧客情報

ぶっちゃけ今の時代、店の顧客情報盗んでまでDM書く必要ってありますかね？

自分の転職先を伝えたいなら、

Facebookみてくださいね〜。

インスタみてくださいね〜。

で完結します。

（個人Facebookも個人インスタもなーんにもやってないって言う人はまた別の話ね）

DM出さなくったって、

どうしてもそのスタイリストにやって欲しければお客様は調べます。

「DM出してくれないなら行かない」

「調べるのは面倒くさい」

と言うお客様がいらっしゃったら、

そこまでの関係しか作れなかった自分の至らなさを悔やみましょう。

これだけ美容室が乱立する現代、お客様は選びたい放題なのです。

顧客情報を盗すむ、というリスクを犯しながらコソコソと転職するよりも、

お客様のハートをガッチリとつかむことにチカラを注いだほうが幸せになれそうです。

トラブル回避の為に

ちょっと話がそれかけたので戻します。

今回の場合結果的にサロン側の訴えは全面却下された、という事ですけど、

そもそもこのようなトラブルが起きない為の対応は企業として必要だなと思いました。

個人的には辞めるスタイリストについていくお客様は、何をしようとついていくし、

それを阻止しようとしてもオーナーの器の狭さを露呈するだけなのかな、と思っています。

だからと言って何もしない訳ではないですよ。

どちらを選ぶかはいつだってお客様なんだから、

サロンを選んでもらえるようななにかを考えます。

でも顧客情報を盗むのは絶対にダメ！

大手企業の顧客情報流出、とかって一時期すごいニュースになりましたもんね。

コンプライアンス的にNGです。

だからルールは必要。

トラブルを未然に防ぐためにも、ね。

個人情報

おさらいしてみましょう。

1.個人情報とは？

●生存する個人に関する情報

●氏名、生年月日その他の記述などによって特定の個人を識別できる情報

●特定の個人を識別できる符号

……など。

2.個人情報保護法の前面改正

従来は、取り扱う個人情報の数が5000人分以下の事業者には個人情報保護法は適用されなかったが、平成29年5月30日より、個人情報を扱う全ての事業者に適用される。

……要するに美容室も適用、という事ですね。

3.事業者が守るべきルール

●取得…利用目的を特定し、その範囲内で利用する。

●保管…露出が生じないよう安全に管理。

スタッフにも安全管理を徹底。

●提供…第三者に提供する場合は、本人からの同意を得る。

●開示請求への対応…取得している個人情報の開示請求を本人から受けた場合は対応する。

4.特に「保管」に注意！

●取り扱いの基本的なルールを定める

●「社外秘」であることを明示する

●紙で管理している場合は、鍵の掛かる引き出しなどで保管する

●パソコンなどで管理している場合は、パスワードを設定し、セキュリティー対策ソフトを導入する

●クラウドで管理している場合は、スタッフが退職したらそのスタッフのアクセス権限を失効させる

……など。

本に書いてある事をザッと写したんですけど、

いろいろありますね。

ウチも保管に関しては金庫に入れたりして、厳重にやってるんですけど、

スタッフさんの意識に関してはまだまだ甘いかもしれませんね。

今、ほんといろんな人がいるからちょっとのミスが大きな問題に発展して命取りになったりして。

改めてやらなければいけない事たくさんあるなって認識しました。

今回の記事は、

美容の経営プラン6月号を参考にしました。

改めてブログに書くと、頭の中に入っていいですね！

んーー。

でも、今回結局なに言いたかったんだろ？

顧客情報盗むより

お客様のハートを盗め！

そんな感じで締めときましょ。