独立美容師奮闘ブログ

アヤラ　小山田絢一

社長の借金

たまに気が向いた時に

【社長の独り言】っていうつぶやきをアヤラグループLINEに投稿してるんですね。

そこに先日、

俺は借金1億円ある！

と書いた事で、社員に

『社長1億円借金しているみたいだけど会社大丈夫かな？』

『借金1億円』というワードがネガティブに捉えられてなければいいなー

と思ってちょっとブログに書き足しておきます^ ^

なるべくわかりやすく例を交えて書いていきますねー。

1億円

もし僕が、個人の散財の為に銀行から1億円借りていたら、、

それはヤバい奴です。

ただ、もちろんそうではございません。

株式会社アヤラへの事業資金として融資して下さったお金の、

連帯保証人が社長である僕になっていると言う事です。

結局借金、という括りでは同じでしょ、ってなってしまう訳なんですけれども、

使用用途は大きく変わります。

アヤラが借りている1億円は『会社の軍資金』です。

人生ゲームで言うならルーレットを回せる回数。

ロールプレイングゲームで言うなら『HP』みたいなものです。

これが無くなると、ゲームオーバー、倒産となります。

（自転車操業でなんとか回せるよ、って言うのを言い出すとキリがないので無しで）

当然、多い方が強いです。

打たれ強くなるのでなかなか◯にません。

ただ、最初からそんな大きな軍資金がある訳もありません。

東船橋店オープンの時は、

生活費を削りまくってコツコツ貯めて捻出した

あり金オールインの700万と、

慣れないネットや融資担当者との面談で書き切った事業計画書で、

貸してもらえた1200万の合計1900万でのスタートです。

『え、1900万円もあれば余裕では？』とか思われるかもしれませんが、

自慢じゃないけど当時僕はズブの素人経営者。

お金の予測なんて勘でした。

結果的に1900万あった軍資金は、内装費用と物件取得費、材料費で

残り300万へと一気に減ってしまうのでした。。

まぁ、当時は社員もいなかったので半年給料ゼロでもいいから頑張ってみよー！って感じでしたけどね。

そんなこんなで怒涛の毎日を送りつつ、少しずつ増えて来た社員のみんな。

いちばん左の地元の同級生以外はまだみんな頑張ってくれてます。

感謝！！

（地元の同級生は田舎に帰ってのんびりやってます）

先は進むにはお金がいる

さて、人生ゲームで例えてみましょう。

軍資金がある限りルーレットを回し続けられます。

ルーレットの出目は1かもしれないし6が出るかもしれません。

頑張ってもなかなか前に進めない時もあります。

後戻りしなければいけない事態に陥るかもしれない。

落とし穴もあるかもしれません。

悪意ある人の妨害、なんてのも覚悟しなければいけません。

経営には運の要素も必要です。

いつも安定などあり得ません。

ルーレットを回し続けて先に進まなければゴールには辿りつきません。

しかし、

個人個人には目標やゴールがあると思いますが、

経営にゴールはありません。

常に向かう先はアップデートされます。

向かう先は自分で切り拓く。

それが経営者です。

軍資金が尽きてルーレットを回せなくなったら倒産です。

そうなったらリセットして簡単にやり直すことなどできません。

人生ゲームで例えてはいますが、

美容室経営はリアル人生。

ゲームではありません。

ふりだしに戻るわけにはいかないんです。

だから軍資金はたっぷりと持っておきたい。

軍資金がある限りチャレンジできます。

その為に、

僕は連帯保証人になってお金を借りるのです。

なぜ先に進むのか

次はロールプレイングゲームで例えてみましょう。

例えが悪いとか言わないで下さいねー。

あくまで例え、です。

クレームは受け付けません。

僕は最初の町を700ゴールドの元手でスタートしました。

長老に認められ、1200ゴールド借りて1900ゴールドに。

そこで装備を整えたら残り300ゴールドになりました。

まだ仲間はいません。

心もとないですが、仕方ないので

いざ町を出て、敵を倒し先に進むことにします。

次第に強くなり、レベルも上がっていきます。

そこで冒険をやめれば、

強敵に出会って◯ぬ事もないでしょう。

でも、次の町へ行かないと新たな仲間（スタッフ）には出会えてない。

そして自分の経験も得ずらくなりレベルアップもしにくくなる。

だから蓄えたお金で装備を一新して、

呪文やスキルを学習して

仲間を募って

また新たな町を目指し旅をします。

次の町へ行く（店舗を増やす）というリスクを冒さなければ、

軍資金は貯まっていくかもしれません。

チャレンジしない、目指さない。

でも、

それじゃ満足しない経営者がここにいるのです。

未知の領域

次のステージがあるからこそワクワクするし面白いんじゃないですか。

お金はまわしていくから意味がある

お金そのものには価値は無い。

この意味わかりますかねー？

ただ置いておいても価値は増えません。

むしろ価値は下がっていくだけです。

お金とは、何かに交換する事ではじめて意味を成すんです。

（たまに預金通帳を眺めるのか好きという人もいますが。。）

そしてお金は有意義な使い方をすることで

その何倍もの効果を発揮します。

美容室経営において、お金は

・人件費

・原材料費

・家賃、光熱費、通信費、雑費

・広告宣伝費、求人費

におおよそ振り分けられます。

例えば年商が約3億

そのうち50%の1.5億円が人件費となります。

経費トータルあわせて90%の2.7億円。

10%の利益が残せれば御の字と言える業界です。

あれ？1億の借入じゃ足りなくない？

と思われる方もいるかもしれませんが、

それは日々の売上でまかなっていくのです。

コロナ禍の時は日々の売上がストップした時もあったので

きつかったですねー。

だって売上金が入ってこないのに、

毎月の固定費（家賃、人件費）約2000万円は必要なんですもん。

借入してなかったら〇んでましたね。。

10％の利益と言いましたが、

利益がまるまる使えるわけじゃありません。。

頑張って得た利益から税金を35％程度払って

残ったお金の中からさらに返済が待っています。

お金はなかなかスムーズにはたまってくれませんねー。。

そうなると

一万円の単価を頂いたお客様から得た千円の利益を積み重ねていっても、

会社を大きくするにはエネルギーが足りない。

小さな事しかできず、

成長のスピードが出ないんです。

それでは流れの早い美容業界で勝ち残っていくには難しい。

そう思っているからお金を借りて

・教育費用

・出店費用

・店内改装費用

・レクリエーション費用

にあて、より強いステージを目指しています。

社長の考えはみな違う

社長の方針によって会社の行く末は変わります。

無借金経営を推奨する社長もいます。

店舗を増やす事にお金を使わず、

教育にもお金を使わず、

事業投資をしなければ

それほどお金が必要にはならないかもしれません。

小規模事業者や、会社を大きくするつもりが無ければ、

無理してお金を借りる必要は無いと思います。

ただ現状を維持するだけでも簡単では無い時代ですが。。

長くなりましたが、

文章で何かを伝えるとはとても難しい事です。

この文章では、僕の社長としての想いの

1％くらいしか伝わらないんじゃないかなー思います。

（全然足りてない。。）

そこは読み取る力で察してもらって、

社長の想い、会社の方針として、

つかみ取れるところだけでも知ってもらえたらいいな、と思います。