就業規則を見直そう。この案件では皆勤手当はだすべきか？

愛される美容室経営

市川/東船橋アヤラ小山田絢一

こういうことは突然に

先日、スタッフから一本の電話がありました。

直接僕はお話しできなかったんですけど

「近親者に不幸があったので忌引きをさせて下さい」

との事でした。

ご愁傷様です。

もちろんお休みの対応をしました。

悲しい事ですが、必ず訪れること。

最後のお別れを。。。

何日か後、

悲しさを乗り越えスタッフも元気に復帰してくれて一安心です。

僕はふと思いました。

今後あと何回かはこういう事があるんだろうなと。

こういう時どういう対応してますか？

その数日後スタッフから一本の電話がありました。

『冠婚葬祭（忌引き）のお休みはどういう処理になるのですか？』

『皆勤手当てはつくんですか？』

という相談です。

恥ずかしながら僕もまだまだ、無知ですので

その時こういう対応をしてしまいました。

『お休みは有給をつかってもらっていいんだけど、皆勤手当はつかないよ』

シフトが出た後の急なお休みになるので皆勤ではないだろうと思ったのです。

アヤラの有給は毎年増えます。

【勤務半年で10日】

【その後1年ごとに2日ずつ増えて】

【最高で20日】

長く働いてくれているスタッフにこそ恩恵を与えたい。

そういう思いからです。

これは一般企業と同じではないでしょうか。

さらに、消化しきれなかった場合も年度末に未消化分、還元します。

たくさん出勤してくれたらそのぶん収入が増えるよ、という事です。

しかしながらアヤラでは

【冠婚葬祭休暇】

というものを特別設けているわけではありません。

したがって皆勤手当は出ないという判断をしたのでした。

でもなんか引っかかった

でもなにか引っかかったんです。

10数年前、僕が美容師として育った環境では間違いなく皆勤手当は出ませんでした。

なんなら有給休暇もなかったのでは？

って感じでした。

そんな環境で育った僕は、

その意識のまま

時代が変わった今でも同じような待遇で処理しようとしている。

ちょっとまてよ、

もっと調べてみよう。

店内には就業規則が誰でもみられるようにおいてあります。

スタッフも当然見ているでしょう。

僕も就業規則とGoogle検索を照らし合わせながら

どういう判断が適切なのか考えました。

その結果

●冠婚葬祭休暇は企業側の判断により設けても設けなくともどちらでも良い。

●冠婚葬祭による忌引きや休暇は法律上特にルールがなく欠勤として扱っても問題はない。

●有給休暇を取得した場合の賃金の減額はできない。

●皆勤手当がつくかどうかは企業側の規則によるもので就業規則に従う。

まとめると

【冠婚葬祭による休暇をどう扱うかは企業側に任せられており、

法律上はルールはないが、

世間一般的に優良とされる企業では、

特別な休暇と捉え、

皆勤手当等は支給される事が多い】

と僕は解釈しました。

ですので、今回の件で僕は

【有給休暇として消化し、皆勤手当もだす】

という結論をだしなおしました。

当たり前、と言われれば当たり前なのかもしれませんが

アヤラにとっては大きな事です。

そしてスタッフにしても大きな事です。

今回こういう件で新たに就業規則を見直すきっかけになり

昔の意識のまま結論をださなくてよかったと思っています。

【規則】というものは本当に難しい。

厳しすぎてもダメだし、甘すぎても問題があるでしょう。

一生懸命頑張ってくれているスタッフを守るためのものでなくてはならないだろうし、

会社を守り、存続させていくためにも必要です。

決められた法律のなかで自分達の会社に適合する決まりを創り守っていく。

それはいつしか

変わっていく事もあるだろうし、

新しく創る必要がでてくるかもしれない。

日々、勉強ですね。

さぁ、、

がんばろっ。。