【指名歩合率】A店は10%、B店は30%。じゃあB店がいいお店？

愛される美容室経営

市川/東船橋アヤラ小山田絢一

面接のとき必ず説明する事のひとつとして給料のことがありますよね。

その中でも特にスタイリストさんが気にする事といえば。。。

【お店の歩合率について】

面接でお話ししていく中で思った事があるんで書いてみますね。

あくまで、僕がお店をやっている上での考えになるので、違う考えの人がいても全然いいと思います。

考えかたのひとつとして捉えてくださいね。

給料とかの話題ってこれが正しい！なんて簡単に言えるほど単純ではない、とってもデリケートな部分だと考えているので。

美容師歩合率

自分が出した結果、ここでは売上の数字面に対してどれだけ給料として反映されるかの割合ですから、

高く設定されているほうがスタイリストさんとしては嬉しいわけです。

働くうえでとても大事なことなので知らないのはマズイし、不透明なのもマズイです。

あたり前ですけど、求人サイトでも給料の項目は必ずありますよね。

でも、どこまで詳しく書くかはお店側に任されていると思います。

だから給与月給20万〜

とだけ書くだけでも問題ないだろうし、

文字数が許す限り給与規定を細かーく書いてももちろんいいわけです。

給料や待遇につられて面接にくる人って、もっと待遇がいいサロンがあればフラフラと動きやすいな〜って思ってるので、

どう記載するかって重要ですよね。

お店の理念や方針に共感してくれた人と一緒に働きたいのでうちはそんなに細かくは記載してません。

気になってくれた人とはとにかく話す！

話してお店をわかってもらいたいので。

歩合率が高いといいお店？

求人サイト上にできるだけ細かく給与規定（歩合率等）を載せておけば、説明する手間は省けるとは思います。

でも給料以外の部分をよく見てもらいたいからあえて書かない。

見学や面接時の質問はもちろん受け付けてます。

例えば歩合率。

【指名◯パーセント】

【指名◯◯円からは◯◯パーセント】

【フリー◯パーセント】

とかお店によって様々ですよね。

例えばA店の求人サイトに

【指名10パーセントつきます】と記載してあるとします。

で、同じ駅の10分歩いたところにあるB店の歩合は

【指名30パーセント】と記載してあるとします。

『同じ駅でいい美容室ないかな』と就活している美容師さんにとっては

【A店は歩合が低くて、B店は歩合が高い】っていう認識になってしまうんじゃないかなって思うんです。

数字のうえでは確かにそうかもしれないんですけど、

実際に重要になってくる事って歩合率だけじゃないっていうのをわかっている人ってどれくらいいるのかな。

どういう事かと言うと。

例えを上げて話しますね。

【A店】

◆ホットペッパー月60万のプラン

◆集客バックアップ豊富で会社集客

◆駅徒歩1分路面店

◆スタイリスト4➕アシスタント6

◆社会保険加入済み

◆事務員勤務なし

【B店】

◆ホットペッパー掲載なし

◆集客は顧客様からのご紹介

◆SNS等での自己集客

◆駅徒歩10分ビル4階

◆スタイリストのみ5名

◆社会保険加入なし

◆事務員勤務

完全に例えば、の話です。

ちょっと極端に比較してみました。

全てのパターンがこれに当てはまるわけではないです。

A店は会社が集客にとてもチカラを入れていて売上に対する広告宣伝費が大きい。

そのぶん新規も多く、駅前豊富路面店の為認知度も高い。

DMやキャンペーン等の告知にも会社が力を入れていてスタイリストはお客様に集中して質の高い仕事ができる。

アシスタントも雇用しており、同じ時間に掛け持って担当することができる。

一方B店は会社としての集客というより、スタイリスト個人で集客してもらうスタイル。

スタイリスト個人がSNS等で自己集客していくか、ハントするか紹介で増やしていくのが前提のサロン。

駅から遠く、ビルの4階なのでふらりと来店はしにくい。

アシスタントは雇用しておらず、掛け持ちの担当はできない。

最初から最後まで自分1人で対応するサロン。

このようにサロンの運営方法が違う2つのサロン。

歩合率だけで給料がいい、悪いとは一概にはいえないですよね。

お客様を多く担当でき、指名になりやすい環境か？

集客に対する投資をしているお店か？

アシスタントのチカラをかりることはできるのか

歩合率だけで判断せず、自分にとって売り上げを上げやすい環境かどうか？

が一番大事だと思います。

歩合が高くたってお客様がこなかったら意味ないですもんね。

アシスタントがいなかったら歩合が高いのは当たり前。

だから記載されている待遇だけじゃなくて、

もっと内面を見てもらえるように見学と体験入店を促す求人サイトにしたいと思ってるんですよ。

業務委託やフリーランス

フリーランスなら手取りがふえるぜ！って安易に考えて、結果全然集客できずに挫折。。。

なんてこともありえるのです。。

フリーランス美容師やろうって思うスタイリストさんはもともと顧客を持っている人だろうと思いますけど、

実際にどれだけ新天地にきてくれるかも分かりませんし。。

ブログ、インスタでもうすでに結果出してる人なら成功しやすいと思いますけど。。

よーーく考えないとですね！

もし、歩合率上げてくれ〜っていう交渉をしたかったら、

『社長！ホットペッパーやめましょう！』

『やめても僕らがブログ、インスタ、紹介で客数、落とさないように一生懸命頑張りますので！』

『その代わり、結果が出てきたら歩合率のアップを検討していただけないでしょうか？』

な〜んて言ってみたらどうですか？

実際にはホットペッパーのチカラはまだまだ強いのでそう簡単にやめられませんが、

会社の経営を理解した上で自分で条件だして頑張るって言うなら、僕はこういう事言ってもいいと思いますよ〜(*´∀｀*)

僕は思うんです。

どんな経営者だって、スタッフにいいお給料とって欲しいと思ってる！

それは間違いないんです！

その為にもっといい会社にするぞ！！

さぁ、

ガンバろっ。