【白紙の予約表】なんとかならなかった。。。

愛される美容室経営

市川/東船橋アヤラ小山田絢一

30歳で独立したんです。

ほんとうは20代でやるつもりだったんですけどね。

震災という非常事態があったので見送りました。

最初は2人体制。

30坪超え8席の店内にスタッフは2名ぽっち。

もちろんレセプションさんなどいません。

なんとかなるだろう。

そんな根拠のない思い込みで独立した、

30歳の夏。

物件さがし

当時はまだ、SNSはそこまで広まっていない時代。

DMをお送りするため、

前サロンで担当させて頂いていたお客様にはお一人おひとり直接アドレスを頂きました。

同じ駅で出店するのは気が引けたため、ちょっと離れた駅で物件を探して始めて数ヶ月。

勤めていたサロンからは各駅停車で5駅離れた駅にちょうど良さそうな物件をみつけました。

どうしてそこにしたかって？

もう、勘です。

初めての独立。

何にもわからない。

相談できる人もいない。

（正確には探そうともしなかった）

信じるのは自分の勘だけでした。

（根拠のない勘）

ここでも、なんとかなるだろう、なんて思ってました。

オープン月

7月10日オープンに決定！

タイミング的に6月いっぱいで退職したので、10日間準備に集中して7月10日オープンでいいやね、みたいな感じ。

今、思えば、行き当たりバッタリすぎて恐ろしいっすね。

アドレス頂いたお客様にはちょっと前に慌ててDMをお送りしたりして。

案の定、スタッフも満足に集まらず、2名でのスタート、そしてオープン。

今までは大型店でいつでも予約OK。

しかし今はスタッフ2名。

そんなことはお客様には言ってないし、わかんないし。

独立前に担当させて頂いていたお客様からのご予約のお電話が当日にかかってくるんです。

レセプションなんていないので、手を止めて電話にでる。

でね、お客様は言うんです『今からできる？』って。

手は空いてないけど、断る勇気はないから大丈夫ですよ！なんていってしまう。

断ったら失客してしまう。

それが怖くて。

その時はまだ、わからなかったんです。

お客様が何を求めてきてくれたかなんて。。

結果お待たせの連続。

楽しい会話も、独立の小話も何にもできない。

スミマセン、スミマセンと謝るばかり。

最後のお客様がお帰りになる頃には、日付が変わろうとしている時もありました。

お客様の期待値を超えられるわけもなく、疲れ切った顔で担当されたお客様がまた再来店してくれる程、甘くはありませんでした。

怒涛の7月が過ぎた頃、現実の辛さを知りました。

7月の大忙しがまるで嘘のような8月のヒマな時間。

絶望的(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

なんとかなるさ、でやってきた運もそう長くは続かなかったんだ。

そう、

なんとかならなかったんです。。

白紙の予約表

待てど暮らせど、電話は鳴りません。

こういう時を恐怖というのですね。

辛かったぁー。。

電車に乗ってまで来店してくれたお客様をなんの満足もさせられず、

来店周期のコントロールも、

予約の調整も、

なーーんにもできず、ただただ失客したのが悔しくて悔しくて仕方ありませんでした。

幸いにも、当時はスタッフを多く抱えているわけではなかったので、

生きるも潰れるも自分次第。

もう、こっからやるしかない、ただ、それだけ。

ふっきれました。

ご来店下さったお客様をどうにかして、なんとかして、気に入って頂き、また、ご来店頂く。

もう、それだけに集中しました。

同じ失敗を繰り返してたまるもんか。

早く満席にしたい。

絶対に満席にする！！

その為に何をしなければならないか、とにかく考えるんだ！！

そう思い続けて3年後。

今から2年前。

週末はいつも満席の美容室になったんだ。

5年前

夏の終わりを彷彿とさせるこのタイミングで、

5年前を思い出しちゃいました。

あの時の気持ちがあればなんでもできるって今でも思うなぁ。

（プレイヤーとしては最強だったっす）

白紙の予約表には戻りたくないよーー

(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

まっ、なんとかなるさね。

さぁ、

ガンバろっ。