なぜ自分は選ばれない？明日も、１ヶ月後も、１年後もヒマな美容師人生。

独立して6年の美容室経営者が書く

美容師ブログ

土曜日は忙しい。

多くのサロンが1週間で一番忙しい日と言ってもよいのではないだろうか。

今も昔も変わらない

『美容室の土日は忙しい』

という美容業界の常識。

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ふと思いだした。

15年は昔の話。

記憶の隅に眠っていた話…

ヒマな人は付き合ってほしい。

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僕が21、2歳のころ。

僕は20歳でスタイリストになったので、スタイリスト歴1、2年の時。

カット等の技術、カウンセリング、接客にも慣れてきて、スタイリストとしての立ち振る舞いがやっと様になってきた。

当時は1店舗のスタイリスト数も10名近く在籍と、多かったのにもかかわらず、

月に新規客を50～月によっては100名近く入客できていたのでとても恵まれた環境にいた。

そしてそれをありがたいとも特に思わず、

『当たり前』

くらいに思っていた自分。

今、出会ったら説教のひとつもしてやりたくなるような奴。

自分では頑張っているつもりだったのだろうが、結果はスグにはついてこなかった。

そんな自分の土日と言えば、

ヒマだった…

そう、ヒマだった。

思い出した。

ヒマだった。

土日は混む。

土日は忙しい。

それは違った。

いつの時代も忙しい人は忙しくて、

当時の僕のようにヒマな人はヒマ。

忙しいスタイリストがたくさんの顧客様を呼んでくれるから土日は忙しいのだ。

土日しか来店できないという人も多いと思うが、

結局、選ばれなければ

土日だろうが平日だろうが忙しくなることはない。

同期と比較してもなかなか芽の出なかった自分の美容師ライフ。

土日にかかわらず平日も指名の多い同期がうらやましかった。

何とかしたかった。

どうしても。

だから考えた。

たくさんのスタイリストがいる中で

『なんで自分は選ばれないんだろう』

と。

自分を変えた

お客様がつかないのを他人のせいにしてしまっていた時もあった。

いいフリーに入客していないからだ。

あのお客様だったらリターンさせることができた…

などなど。

言い出せばきりがない。

店長の采配にケチをつける事で自分を正当化していたのかもしれない。

結局、

人気のあるスタイリストはどんなお客様にも人気があるし、

評判もいい。

入客したフリーどうのこうのいう問題ではないのだ。

しかしそれに気が付くのにはもう少し時間がかかった。

イヤ、認めたくなかっただけかもしれない。

どうしても何とかしたかった。

その気持ちが強かったのがせめてもの救いだった。

伸びたい気持ちはすごくあったから。

だから自分を変えようと思った。

なぜ自分は選ばれないのか

なぜ自分は選ばれないのか、とにかく考えた。

カットの見直し。

カウンセリングを学ぶ。

話し方を変える。

自分専用の販促ツールを作る。

正解はない。

と、いうかわからない。

それぞれのお客様によって違うだろうから。

毎回毎回試行錯誤の繰り返し。

繰り返し。

繰り返し。

何度も試行錯誤を繰り返した。

するとどうだろう。

だんだんとわかってきた。

自分のスタイル。

『なんとかして伸びたい』

という想いからいろいろな自分を試した。

時には無理して自分らしくない接客や提案もした。

と、いうか何が自分らしくて何が自分らしくないのかを模索する日々だった。

たくさんのフリーに入れていたからできた、と言われればそうだと思う。

でも、

たくさんのフリーを決してムダにはしなかったという事だけは胸を張って言える。

学んだからだ。

いろんな自分を出していくことでとても多くの事を学んだ。

お客様に選ばれるために必要な事を。

今、ヒマだったら変わらなきゃ

僕は昔、ヒマだった。

ヒマなスタイリストだった。

ずっとヒマはイヤだったから変わった。

選ばれるために。

もし今、

ヒマだと思う人がいたら、これだけは伝えておいてもいいだろう。

自分を変えなきゃ、

明日もヒマだ。

1ヶ月後もヒマだ。

1年後もヒマだろう。

変わらないなら。

今の自分を変えない事はリスクでしかない。

変わればチャンスはある。

どう変わるかは自分次第。

僕の場合はいろいろ試した。

そして気付いた。

気付かせてもらった。

お客様の反応を知る事で学ぶ事ができた。

だから思う。

これからも集客頑張ろっ。

みんなのチャンスが続くように。

それが僕の役割でもある。