おやまださんのお客様は難しいです！！って言われた。

愛される美容室経営

市川/東船橋アヤラ小山田絢一

僕がまだ、スタイリストになりたて、20歳くらいの時

ヘルプについてくれた後輩ケアリストにこんなことを言われたなぁ～って思い出しました。

『おやまださんを指名してご来店下さっているあのお客様の髪は難しすぎます～～』

『私ではどうやってもうまく仕上げられないんです』

（ケアリストの技術不足もあるけどね）

後輩にとっては僕はスタイリストでしたが、まだまだ駆け出しひよっこスタイリスト。

技術に確固たる自信があるわけでもなかったんですけどね～。

そんな駆け出しの僕をなぜか指名してくれる僕の中でのVIPなお客様。

細くてくせ毛でぺったんこ。

傷みやすくて絡みやすい。

髪質は確かに難しい。。。

お客様の性格は、、、というとあまりおしゃべりではない。（気難しいよりかなぁ）

なんでいつも指名してくれるんだろう、なんてその当時は思ってたんですよね～。

ただね、のちのちわかってきたんです。

僕は難しいと言われていた難アリな髪質のお客様ほど、

得意としていたんだ～という事をね。

何を求めてご来店下さっているか

髪質が最高に良くて、ノリが良く誰とでも楽しくお話しできて、仕上がりも誰がやっても（ケアリストに丸投げしても）うまくいく。

そういうお客様もいますよね？？

だからお仕上げして、お帰りの時には

『よっしゃーー！！』

『いいお客様Get！！』

『確実にまた来てくれる、そして指名してくれるノリだよね！』

『だってさ、あんなにうまくいったんだから(^^)/』

なんて思っているわけです。

でも、誰が担当してもうまくいくって事はね、

別に担当はあなたじゃなくてもいいって事になるかもしれませんよ。

ノリもとってもいい。

って事は誰とでも仲良くなれちゃうお客様なんです。

もし、このお客様がどうしても来たいっていう日のご予約がいっぱいでお断りをしてしまった。

で、仕方なくこのお客様は他の美容室に行った。

行った先の美容師さんたちが結構楽しい人たちで、技術も問題なさそう。

そのうえ、料金も少し安い。。。

そして、前回行った美容室からのアプローチが全くない。

そうなったら、

簡単に失客しちゃうんじゃないかな～～なんて。

お客様の求めているものが【誰でも持っているものだったら】

そのお客様が【何度も同じ美容室に行く必要はとくになくなってしまう】んです。

お悩みの深いお客様ほど一度気に入ってもらえたら離れない

美容室にご来店される理由は様々ですよね～。

髪を切りたい。

染めたい。

リラックスしたい。

元気になりたい。

まぁ、いくらでもありますわな。

どんなお客様も目的をもってご来店されているはずです。

自店の話ですが

カウンセリングで必ず最初にお伺いして欲しいと徹底している言葉があります。

ご新規様も常連様も同じです。

それは

『今の髪の状態で、気になるところやお悩みはどんなところですか？』

という質問。

この質問を必ずする理由はただ一つ

【もう一度担当したいから】

とくに難しそうでいままで何度も満足いかなかったことがあるんだろうな～っていうお客様ほど

ここはしっかりと聞かないとね。

だってさ、そういうお客様ほど、

ぴたっとはまればすごくいいお客様になってくれるんだから。

そしてオンリーワンな美容師になれるんだよ。

自分の強いところに特化しようよ

ちょっと僕の話。

僕は面白い話でお客様の心をつかむことは得意ではありません。

カットがすごく早いわけでもありません。

テレビに出演したり、雑誌の依頼がひっきりなしにくるような有名スタイリストでもありません。

料金が近隣平均よりも安いというわけでもありません。

見てのとおりです((+_+))。。。

ですが、

お客様のお悩みを解決するための努力は引けを取ずにやってきたという自信があります。

言い方を変えると

自分はお客様のお悩みを解決する事に特化した美容師で

お客様のお悩みをうまく聞き出せたらかなりの高確率でリピート、

そして固定客になってもらえると思っているんです。

あっ、今でこそ、ね。

昔は数多く失ってきました。。。

だからこそ、わかったってのもありますよ～。

でも、今はそんなにたくさんのお客様に入客しているわけではないんですけどねっ。

まとめ

◆若くて経験の少ないスタイリストでも得意分野を磨けば上得意客をつくれる！

◆髪質の良い、ノリの良いお客様は他の美容室でも同じようにいい感じに仕上がっていると思え。

◆お悩みの深いお客様ほど気に入ってもらえたら強い！

◆自分の強み、わかってる？そこに特化しようよ！

まんべんなく、当たり障りのない接客。

何のインパクトも、変化もない無難な技術ばかりを提供していたら、

知らず知らずのうちに飽きられちゃってるかも。

誰でもできる、どこでもできる、

っていうのから抜け出していかないと気づいたら周りに似たような美容師だらけ。。。

なんてね。。。

さぁ、、

ガンバろっ。。