【最低条件】仕上がりが満足、だけでは足りない時代。

愛される美容室経営

市川/東船橋アヤラ小山田絢一

先日行った飲食店でのお話。

僕ね、飲み屋でもレストランでもだいたい同じところに行くのが好きなんです。

『あっ、いつもの人来た〜』って感じの接客されるの、結構悪くないなって思ってて。

お店の雰囲気によっては親しみ接客を出さないで常に一定な対応のお店もありますが、

慣れてるところってやっぱりいいもんで。

そんな僕が先日初めてのお店に行く事になりました。

なんでかって言うと、もう10年以上担当させて頂いているお客様がご夫婦で新しくお店を出店されたから、なんです。

フレンチレストランです。

僕が担当させて頂いているのは奥様。

旦那様はフレンチのシェフで都内の一流レストランで何年も修行して、この度晴れて独立されたのです。

それはもう行かなくては！と言う事で行かせて頂いたのです。

5.6年ぶり

奥様がご来店されたときに名刺を頂いていたので電話で予約。

時刻は夕方。

おやまだです( ^^) と名前を告げましたがわからないだろうな～とおもいながら。

なぜなら奥様はランチの時しかお店には入らないと聞いてました。

ですのでディナーはご主人とスタッフさんでやっておられます。

旦那様とお会いしたのは、かれこれ5.6年前に一度きり。

以前お勤めされていたレストランに食事に伺った時ですから。

5.6年前に一度会っただけなんだからわからなくても普通ですもんね。

ここは違った

初めての、しかも新しいお店です。

ちょっと緊張しながら入り口の扉を開けます。

『ガチャ』(扉の音)

するとすぐに男性の方が来てくれました。

『おやまださん、いつも妻がお世話になっています』

『今日はご来店ありがとうございます！どうぞごゆっくりしていって下さい！』

どうやら旦那様オーナーシェフは僕の事を覚えていてくれたようなんです！

覚えてくれているってこんなに嬉しいことだったんだ～～(*´ω｀*)

そしてこれです！

これなんです！

僕が一番好きなやつ。

【知ってる感出してくれて、まずは一言って感じで挨拶してくれるこの接客！】

長い会話は必要ないんです！

一瞬で緊張が吹き飛びました。

オーナーシェフの旦那様は決して暇なわけはありません。

店内にも数組のお客様がすでにご来店されているのですから。

それでも真っ先に挨拶してくれる。

【言葉で説明するだけなら簡単そうに聞こえるたったこれだけの事】

が当たり前に出来ているお店っていったいどれだけあるんでしょうか？

別に特別扱いをしてほしいわけではないんです。

知り合いだからって割引なんて一切しないでいいんです。

今回も割引の代わりに暖かいサービスをたっくさんいただきました(*^-^*)

今回もたまたまオーナーが手の空いている瞬間に僕が入店しただけのことかもしれません。

でも、意識していないとできないことです。

【全てのお客様に挨拶しよう！】

イヤ【挨拶したい！！！】

と意識していないと、できないよね！

共有とさじ加減

その後も素晴らしかった。

途中ソムリエさんが会話に入ってきてくれるんですけど、僕の情報が絶妙な具合に共有されているんです。

ソムリエさんとは初対面。

僕の事なんて全く知らないハズなんですが短い時間でしっかり共有された会話。

美容師さんなんですよね！

とか、ワインお好きなんですよね！

とかの当たり障りのない会話から入って、そこから僕に話をさせてくれる感じ。

あまりに情報が筒抜けだと不安感を感じるお客様もいると思うんですけどそんな感じは全くない。

でね、僕が一番すごいな～～って思ったのは、オーナーである旦那様にお会いするのはこの日で2回目であるという事。

そこまでしっかり覚えているわけではないハズなのに、それを感じさせないのはさすが～って思いました。

最初は誰もが新規。

2回目だってほぼ新規です。

3回目だってまだ試されているんです。

今回のお客様のオープンされたお店は、

2回目で1回目の情報をスタッフ間でしっかり共有できていて活かせているんだから、見習うとこだらけだったんで思わず記事にしちゃいました。

オープンしたてのお店でここまでできるってなかなかないと思いますよ。

オーナーがお店全体が見えていて教育が行き届いているんだろうなと感じました。

最低条件

『また来ますね！』

と、言ってお店を後にした僕の気持ちは晴れやかでした。

足取りも軽い。

気持ちの良い接客を受けると人ってこうなるんですね(*^-^*)

飲食店で言うならば、料理が美味しいのは再来店の最低条件。

次必ず来てくれる絶対的な理由にはなりません。

美容室だって同じでしょう。

仕上がりが満足なのはもはや、最低条件なんです。

じゃあ自分たちは何をやっていけばいいのか？

それぞれのお店で違うと思いますけど、一人一人がそれを理解できた時、すごいチームができるんだろうな～～って考えてワクワクしました(^^♪

さぁ、

ガンバろっ。