あっ、ヘルプ入らなくていいよ。

愛される美容室経営

市川/東船橋アヤラ小山田絢一

『あっ(¬_¬)』

『ヘルプ入らなくていいよ。』

僕が美容師1年生の時に、先輩スタイリストのパーマのヘルプにつこうとした時に言われた言葉です。

僕は18歳で美容業界に入りました。

僕が高校生の頃のカリスマ美容師ブーム。

まさにそれに影響されました。

新潟県出身なんですが、どうしても東京に憧れ、そして少しでも早く、美容師になりたくて働きながら美容通信教育生として美容師免許をとる、という選択をしました。

右も左もわからない東京。

でも、ワクワクもとまらない。

周りの同期は、みんな二つ年上。

18歳と20歳は当時の僕にはとてつもなく大きな差のように感じました。

だから毎日ガムシャラ。

一生懸命。

先輩もわかってくれている、そう思っていました。

、、、、、、、、。

そんな時のあの一言。

『あっ(¬_¬)』

『ヘルプ入らなくていいよ』

最初は意味がわかりませんでした。

ただ、1人で巻きたいのだな、

そう思いました。

でもそうではなかった。

『おやまだがパーマのヘルプにつくとペースがくるうんだよね。』

それを悟った時、口の中をなんとも言えない苦味とともに、この世界の深さを知ったのでした。

当時どうだったか振り返ってみた

パーマのヘルプ。

それは単純なようでとてもとても奥が深い。

今の僕ならわかる。

スタイリストの求める完璧なヘルプ。

スタイリストの施術の導線に邪魔をせず入り込み、

絶妙な阿吽の呼吸でのパス。

スタイリストから取りにいかずともヘルプの方から手渡してくるような感じ。

そんな呼吸がピッタリかさなった瞬間、ワインディングのスピードは飛躍的に上がる。

そう、例えるなら、、、

医師が手術中に言っているであろうあのセリフ。

『メス』

医師は手を極力動かさず、絶妙なタイミングと角度でメスが手渡される。

そういう感じ。

もちろん僕はメスを握ったことはないが。。。

おそらく、そういう感じ。

ダメな例あげちゃいます

こんなヘルプしていたら

『チッ(¬_¬)』

◆ロットが一本しか用意されてなく、しかもハズレ(¬_¬)

このロットどう考えてもこの場面で使わないでしょ。。。

◆ペーパーがてろんって垂れた状態で渡そうとする(¬_¬)

貰いやすいようにピッとして渡してほしい。。。

◆輪ゴムの開きが小さくてうまくもらえない(¬_¬)

もっと大きく開いてくれないと取りにくいよ～～。。。

他には～～

◆スタイリストの手が変な向きにならないとロットがもらえない(¬_¬)

出しやすいところに出すんじゃなくて、とりやすいように出すんだよ。。。

◆とにかくワンテンポ遅い。。。

せっかちさんにはホントイライラさせちゃうかも。。。

◆ペーパーとロットと輪ゴムとお薬持ったらてんやわんやになる。。。

ちょっとぐちゃぐちゃしてるよね。。。

◆二人巻きのヘルプには怖くて入れない。。。

メインの人にだけヘルプするので精一杯って。。。

などなど。

こんなヘルプしていたら先輩から見限られても仕方がなかったな～～なんて、

今なら思いますね～～。

美容師を志しているなら間違いなく通るであろうこの道。

たかがパーマのヘルプ

だけど僕は思う。

パーマのヘルプすら完璧にできないようじゃ

お客様の心はつかめないぜ！！

今日からでも遅くはない。

パーマまくときはヘルプついてね！

って言われるような最強ケアリストになろうじゃないか！

さぁ、頑張れ！

若い君たちならできる。

Let’s　try‼

そして先輩は恐れてはいけない。

パーマのヘルプにダメ出しする事を。

言ってあげることも優しさなんだ。

言わない人は無責任。

細かい奴だと思われてもいいじゃないか。

最初は後輩もヘルプ入りたがらないかもしれない。

だけどきっと気づくさ。

あの時、

先輩に厳しくヘルプの仕方をダメだし、

してもらって良かった～～(*´▽｀*)

ってね。

さぁ、、

ガンバろっ。。