激しい怒りとモヤモヤした気持ち。裏切ってしまった。

愛される美容室経営

市川/東船橋アヤラ小山田絢一

『今まで体験したことのないくらい、気持ちのよいヘッドスパですので是非今回やらせて頂けませんか？』

長年ご来店頂いているお客様にヘッドスパを体験して頂きたくて、僕がおススメしたセリフです。

もう、10年以上担当させて頂いている大事な大事なお客様です。

いつもはカット+カラー+トリートメントでご来店頂いています。

マンネリしないように、新鮮さを感じて頂きたくて、自慢のヘッドスパをおススメしました。

『今までで一番気持ちいい』その表現にウソはありません。

自信をもっています。

僕は手が空かなかったため、スタッフにヘッドスパをお願いしました。

『昔から担当させて頂いている大事なお客様が、初めてヘッドスパされるのでしっかり頼むよっ！』

そうスタッフにお伝えしました。

そのスタッフが、カラーリング後ヘッドスパ専用のフルフラットシャンプー台にご案内します。

僕は他のお客様に入客しました。

そして約50分後常連のお客様はヘッドスパを終えられて、お席にお戻りになりました。

『あ～～～、最高に気持ちよかったです！』

『また、次回もヘッドスパをお願いしようかしら』

そういうお言葉を頂ける、そう期待していました。。。

しかし、返ってきた言葉は予想とは大きく違ったものでした。。。

うーーーん、いまいちだった。。。

『ヘッドスパは如何でしたか？？』

僕はお客様にお聞きしました。

《お客様》

『うーーーん、いまいちかな。私にはあわなかったみたい。。。』

《僕》

『えっ、そうでしたか。。。』

『次回はご満足頂けるように、誠心誠意やらせて頂きますので宜しくお願い致します！』

思いがけないお言葉に、空気が気まずくなったのもあって、

僕は満足できなかった理由を深く聞けませんでした。

その時ヘッドスパを担当したスタッフに聞きました。

《僕》

『ヘッドスパの最中お客様の様子に変わったことはなかった？』

《スタッフ》

『いえ、とくには問題なかったかと思います。』

その言葉を信じました。

相性があわなかったのかな。

その時はそう思ったのです。

この話が1年以上前の話。

そしてそれから、そのお客様がヘッドスパをされることはありませんでした。。。

時は流れて。。。

今も変わらずご来店頂いている常連のお客様。

《お客様》

『今日はジュンさん（僕の事）手が空いてるの？』

《僕》

『今日は○○時まで○○様だけですよっ(^^)/』

《お客様》

『それならヘッドスパ、やってみようかな。お願いできますか？』

《僕》

『もちろんです！宜しくお願い致します！！』

そういう事で、久しぶりのヘッドスパを僕が担当する事になりました。

約50分後、ヘッドスパを終えられてお席に戻りお客様からのお言葉。

『やっぱり全然違うわね！すごく気持ちよかった！』

『実は、、、以前ヘッドスパをやってもらったとき、

担当してくれた人、寝てたんですよ。手が完全に止まってて』

『もう、2度とヘッドスパやるもんかって思ったけど、今日やってみて良かった。これが本物だったんだね！』

お客様から初めてお聞きしました。

以前の【いまいちだったヘッドスパの理由を】

この理由を聞いたとき、当時の自分の甘さに激しい怒りを覚えました。

胸の奥に、何とも言えないモヤモヤした気持ちも生まれました。

自信満々におススメしておいて、お客様を裏切ってしまった。

その理由も『聞きにくいから』というだけでしっかり聞かずなぁなぁにしてしまっていた。

スタッフ任せにしていて、スタッフのいう事を真に受け、『相性が悪かったのだろう』などという『都合の良いいいわけ』で済ませてしまった自分。

本当に自分最悪でした。

それでも通い続けてくれるお客様には感謝の想いが溢れ出しました。

本当にありがとうございます。

そして、申し訳ありませんでした。

そのスタッフは今はもういません。

ずいぶん前に退社しました。

目指す方向性が違っていたのですから仕方がありません。。。

書くか迷ったブログですが、自分への戒めの為に書かせて頂きました。

それ以来、僕は誰が担当してもムラのない施術でなくてはいけない！

という事を固く心に誓い、そうなるように徹底的に改善に動きました。

スパニストが担当したヘッドスパの売り上げがスパニストにつくようにしたのもそのような理由からです。

これからも誠心誠意、やらせて頂きます。

さぁ、、

ガンバろっ。。