【感無量】あーー、美容師もっと頑張ろう。

愛される美容室経営

市川/東船橋アヤラ小山田絢一

もう何年も担当させて頂いている常連のお客様。

数年前になんどか肩上ボブくらいにカットしたこともあってとてもよくお似合いだったのですが、

ここ数年は結構な長さのロングヘアがお気に入りで、

なかなか切らせてもらえませんでした。

『短めもとてもお似合いでしたよ』

『また挑戦してみませんか？』

と何度かオススメしたことはあるのですがロング愛は揺るがないようでした。

前回のご来店から約1ヶ月。

ご予約通り、お客様がご来店されました。

このまましばらくロングヘアキープかな。

そう、僕は思っていました。

でもお客様はこう、オーダーされたのです。

『思い切り短くして下さい！！』

なにかあったのかな？(>_<)

そう、直感しました。。。

重い話

ごめんなさいm(_ _)m

今日は重い話です。

重い話嫌いな方は読まないほうがいいかもです。。。

僕はお客様の様子を伺いながら、

何があったのかを探っていきました。

ヘアデザインをするうえで、お客様の現在の状況は知っておいた方がいいと思ったからです。

もちろん、気分を害されることのないように、慎重に。。。

そろり、そろりとお客様はお話しくださいました。

実はもう10年も前からお母様の具合がよくなかった事。

自宅で看病していたが、それも限界に達してここ数ヶ月は入院していた事。

そして先日、天に召された事。

みんなの見守る中、

私の手を握りしめたまま、安らかに息を引き取られた事。

悲しい感情はもちろんあるが、この10年やれるだけのことはやれたと思うし、親孝行もできた。

スッキリした、と言っては冷たいと思われるかもしれないが後悔はないという事。

そういう事もあって、ジュンさんにバッサリと髪を切ってもらいたくなった。

心の準備はできていたから、前向きですよ。

そうもおっしゃって下さいました。

僕は感無量な思いでいっぱいになりました。

僕はまだ【死】というものに直面したことがありません。

祖父は亡くなっているのですが、幼いころであまり実感がないのです。

いい大人になってからの【死】というものはどう感じるものなのか、考えさせられる出来事でした。

そこで僕のできることは

お客様は言って下さいました。

ジュンさんにカットしてもらって今日から新たにスタートしたい。

大事な役割です。

そう言って下さった事が喜ばしくもあり、光栄だと思いました。

それと同時に、僕は感じました。

カットにはとてもとても、大きな力があるんだと。

人々の気分を変える力。

時には性格まで変えちゃうかもしれない。

落ち込んでいる人をとっても素敵なカットで元気にすることだってできる。

なにかを変えたいとき、吹っ切りたい時に目に見える大きな変化をもたらしてくれる。

あーー。

美容師もっと頑張ろう。

絶対裏切らない美容師になろう。

期待に答えたい。

期待に答えられる美容室でありたい。

そう、心から思いました。

さぁ、、

ガンバろっ。。